こんにちは。かぴ男です。パイロット10年やってました。
あなたがいつも乗っている飛行機のパイロット。どんな飛行機でも乗れると思っていませんか?実は、パイロットって、「今日は、小型機〜!明日は、大型機〜!」みたいなことは、できません。
本記事では、「パイロットになったら乗れる飛行機の種類」、「パイロットはどうやって飛行機を選んでいるのか」をご説明します。ちなみに、パイロットになるまでのライセンスは、こちら↓
なぜパイロットは、日によって飛行機を変えられないのか?
結論。
パイロットは、飛行機ごとに免許が必要だから。
パイロットが、飛行機を操縦するには、飛行機ごとの免許が必要なんです。
車で例えると、プリウスに乗るには、プリウスの免許。フィットに乗るには、フィットの免許が必要なんです。車と免許と、同じにはいきません。更に言うと、トヨタ、ホンダのような、メーカーごとのライセンスも、飛行機に存在しません。
つまり、乗務する飛行機ごとに免許を1つずつ取らなければいけないのです。例えば、B777の乗るならB777の免許、A350に乗るならA350の免許が必要なんです。これを型式限定と言います。
これがまた、一苦労。実は、これ、国家資格です。
約1年間訓練に費やし、国土交通省の試験を受けなければなりません。パイロットを続けている限り、新しい機種が導入され続けるので、死ぬまで国家試験を受け続けなければなりません。パイロットの訓練って、あなたが思う以上に大変です。だって、人間が人間を評価する世界ですから。詳しい内容は、こちら。
さらに、詳しい話をすると、飛行機によっては、飛行機ごとの免許が不要な場合があります。簡単に言うと、数人程度しか乗れない小型機は、飛行機ごとに免許は不要。免許が必要な飛行機に関しては、国土交通省が発表しています。
余談ですが、派生型は1つの免許で、すべての派生型に乗れます(例外もある)。
例えば、B737の免許を持っていれば、以下の機種が乗れます。
- 737-200
- 737-300
- 737-400
- 737-500
- 737-600
- 737-700
- 737-800
ほとんどの飛行機って、外見ほぼ一緒なのですが、中身は全然違います。例えると、iPhoneとアンドロイドぐらい違います。
どうやって、パイロットは機種を選ぶの?
結論。
パイロットは、機種を選べません。会社が、パイロットの機種を決めます。
日本では、大多数の航空会社が、「君、B777ね。あなたは、A320ね。」みたいに、本人の意思ガン無視で、決められてしまいます。
海外の航空会社だと、パイロットの希望機種を考慮に入れてくれる航空会社もあります。
まとめ
今回は、パイロットの乗る飛行機についてご説明しました。せっかくパイロットになれても、飛行機を選べないのはかいわいそうですよね。まぁ、パイロットもサラリーマンなので、しょうがないことですが。
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