こんにちは、かぴ男です。エアラインパイロット10年やってました。
あなたが、旅行や出張でいつも乗る飛行機。コックピットには、2人のパイロット。その2人のパイロット、上空で何やってるか、知ってますか?こんなこと言うと、「飛行機の操縦に決まってるじゃん!」って、言われるのですが、実は操縦している時間は、たった1分程度なんです!
普通のお客様では絶対に入室を禁じられたコックピット。まるで、学生時代に夢見た”秘密の花園”。実は、パイロット、あんなこと、こんなことしちゃってるんです。
この記事では、あなたには禁じらコックッピトの扉の向こう側を、ご紹介します。他では、絶対に知ることができません!
記事を読めば、あなたが普段乗る飛行機が、また一味違ったフライトになること間違いなし!”秘密の花園”は、あなたのものです。
誰も知らないパイロットの役割
誰もが、「パイロットは飛行機を操縦する人でしょ」って、思っています。確かに、パイロットは、飛行機を操縦します。
しかーし!「パイロットが操縦するのは、フライト時間の1%」言ったら、驚きますか?
例えば、羽田ー那覇のフライトタイムは、約2時間半。このうち、パイロットが操縦している時間は、なんと1分程度なんです!残りの約2時間29分は、自動操縦(オートパイロット)が操縦。パイロットは、手離し運転状態です。
って、声が聞こえてきそうです。
実は、パイロット、操縦以外にもやること盛りだくさん!大きく分けて4つあります!
- 管制官との無線
- 飛行機への指示
- 飛行機や外部監視
- 客室乗務員のサービスの指示
それでは、一つずつ解説していきます。
管制官との無線
あなたもドラマなどで、「Cleard for take off!」など、聞いたことがありませんか?そう、パイロットは、常に管制官の指示のもとフライトをしないといけません。パイロットは管制官とおしゃべりしながら、飛んでいます。実際の無線が聞きたければ、下記の記事で紹介していますで、ぜひ聞いてみてください!
ちなみに、飛行機乗る時に、無線機を持ち込んで、パイロットの会話を聞くことができます!法律上、電波を発する電子機器は、使用制限されていますが、それ以外の制限はありません。パイロットとしては、搭乗されているお客様に、声を聞かれるのは恥ずかしいですが(苦笑)
飛行機への指示
いくら自動操縦で、飛行機を飛ばしていても、自動操縦に指示を出さなければ、いけません。
例えば、カーナビも目的地を設定しなければ、経路を指示してくれませんよね?そんな感じで、機械に指示を出さなければいけません。
実際、パイロットは、高度、スピード、方向などを飛行機に指示して、自動操縦が人間が出した指示に従って、飛行します。
飛行機や外部監視
「見てるだけ〜」と思われ勝ちなんですが、監視ってめちゃ重要。通常との違いを、早期に発見し、対処しなければいけません。癌と一緒ですね。
でもね、これ激ムズ。なぜなら、通常との違いが分かりづらいから。
燃えてる〜!とか、窓1つ吹っ飛んだー!とかだったら明らかでいいのですが、いつもとエンジン音違くね?とか、ちょっといつもより揺れない?とか、なんかいつもよりエンジンかかり悪くない?とか。
この「いつも」が、わからないと、異常が判断できません。ですので、パイロットは異常値を判断するために、100以上の制限値を覚える必要があります。
ちなみに、この外部監視を怠り、写真なんかコックピットで記念写真を撮ってると、法律違反!いつもニュースになりますね…
客室乗務員のサービスの指示
「あと何分で、ベルト着用サインつけるからねー」とか、「食事のサービス、何時までに終わらせてねー」とかです。パイロットの役割は、飛行機を操るだけでなく、客室乗務員、お客さまをコントロールしなくては、いけません。
まとめ
日進月歩で、テクノロジーが発展していく中、パイロットの作業内容も変わっています。本記事では、まだまだ細かい仕事はあるものの、パイロットの役割を4つにわけてご紹介しました。
- 管制官との無線
- 飛行機への指示
- 飛行機や外部監視
- 客室乗務員のサービスの指示
せひ、飛行機乗る前、読み返してみると、あなたのフライトが一味も二味も変わったものになるでしょう!
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最近は、質問が多いので、お時間かかるかもしれませんが、必ずお答えしてきます!
では。
おわり。
自動操縦中は手離し操縦なんですね。操縦桿から手を離して危なくないんですか?飛行中はスロットルだけ操作するのですか?
らまい 様
コメントありがとうございます。
自動操縦(オートパイロット)の場合、基本手放しです。ただ、実際問題、「自動操縦でも操縦桿持ってろ!」って言う人もいます。
そして、状況に応じて、操縦桿を握る人もいます。例えば、もしかしたら、自動操縦がはずれる(はずす)可能性が高い場合です。
そして、機種ごとにもコンセプトが違います。
「自動操縦でも手放なのか?」をまとめると、
・人ごとに違う
・機種ごとに違う
・状況ごとに違う
ということ。ただ、僕の経験上、自動操縦の時は手放しが多いです。
コメントありがとうございます。また、コメントお待ちしております!