こんにちは、かぴ男です。エアラインパイロット10年やってました。自分で言うのもなんですが、機種移行訓練、機長昇格訓練など、数々の訓練を順調に合格してきました。
パイロットの訓練って、めちゃめちゃ辛いですよね?イメトレ、勉強しても、本番で本領発揮できなかったり、緊張で眠れなかったり(涙)めちゃくちゃ、わかります!僕も体重の増減が10kgは、当たり前でした。
たま〜にいるんですよね、「訓練、楽しかったわ〜」って言う人。間違いなく、ドMか天才のどちらかです。そんな人は全体の1%以下なので、無視してOK。みんな何かしら、問題を抱えて訓練終えてますでの、心配しなくて大丈夫。
今回は、僕が訓練時代に知りたかったマイッドセット(訓練に対する考え方)をご紹介します。フライトのテクニックに関しては、機種ごと、訓練ごとに変わります。しかし、マイッドセット(訓練に対する考え方)は、どんな訓練にも共通して役立ちます。
そして、このマインドセット(訓練に対する考え方)は、どこにも載っていません。嘘だと思うなら、Googleでも、Youtbueでも調べて見てください。現在は、誰でも見れる公開記事にしていますが、近いうちに限定公開にするつもりです。
これからのパイロット訓練が不安な人、訓練中でメンタルボロボロな人!必見。あなたの心のエグられた傷、必ず癒してみせます!そして、訓練を楽しめるようになります。
訓練・審査・試験は、努力すれば乗り越えられるわけではない
”努力は報われる”と世間一般には言われていますが、パイロットの世界では通用しません。
努力が報われたとしても、死に物狂いのあなたの頑張りは、せいぜい全体の50%くらいしか影響しません。
実際、僕の同期は、僕の100倍努力してきました。
しかし、5回以上再試験や再訓練をしています。100分の1しか努力していない僕は、再試験や再訓練の経験は、経験はありません。
って言われそうですが、パイロットの世界にズルは通用しません。ただ、コツがあるんです。このコツを知ってれば、あなたのメンタルは、鋼の鎧を着たも同然。どんあ罵声が来ようとも、効率的に訓練することができます。もう明日の天気が気になって、眠れない夜は来ません。
とりあえず、パイロットの年収でも見て、少しモチベーションあげましょう!
訓練は、演技であること
コックピットでは、あなたは役者です。“安全なパイロット”を演じるのです。セリフを一言一句考えている人もいました。
例えば、あなたが不具合に気づいていても、教官が”あなたが気づいていること”は、わかりません。デブリで、あなたが「気づいていました!」と言っても、教官に「気づいていなかったね。」と言われれば、低評価です。実際、幾度と見てきました。
もう一つ重要なことは、教官は例え失敗しても、”パニックになっていない”ことを見ています。だから、内心焦っていても、余裕なフリをすることが大切です。
ここで余談、ライオンのお話。
なぜ、ライオンは百獣の王と呼ばれているのでしょうか?
速さなら、チーターに勝てません。
パワーなら像には、勝てません。
水の中なら、ワニには勝てません。
総合的に考えても、ライオンより強い動物は、たくさんいます。では、なぜ動物界の王と呼ばれるのでしょう。
それは、”態度”です。たとえ劣っていたとしてもナヨナヨとせず、”百獣の王”の態度をとるから、” 百獣の王”の座を守っているのです。
だから、あなたも”俺は訓練なんて、余裕だぞ”と演技することが大切なのです。
訓練は、言われることが仕事だと思うこと
訓練は、叱咤・激励・罵声・暴力?はあっても、褒められることはありません。あっても、全体の1%です。
「なんで俺、怒られてばっかりなんだろう…」と悩んでいるあなた。大丈夫です。ほとんどが、あなたみたいな訓練生。
叱咤・激励・罵声・暴力?があって辛くても、「仕事、仕事!」と考え、“チャリン!チャリン!”と呟くと心が楽になります。
ちなみ、JALパイロットの年収は、下記の記事に限定公開しています。
教官ごとに考え方・プロシージャーが違う
これ、訓練生にとって、めちゃめちゃ困ります。
僕も”教官ごとの考え方の違い”が、一番苦労しました。
昨日指摘されたことを改善したら、今日また指摘され、次の日にも改善したら、また指摘。関西弁じゃないのに、思わず「え?どっちやねん!」でした。何度も「教官の考え方・プロシージャー、統一してマニュアルに書いてくれよ!」って、思ってました。
結論から言います。
この”教官ごとの考え方の違い”、諦めてください。
10年パイロットやってわかったのですが、教官の考え方を統一するのは、不可能です。
訓練生ができる対策として、、教官ごとに、訓練生が合わすしかありません。合わせるには、先輩に聞いて情報交換して、先手をうちましょう!
ちなみに、僕には尊敬できるパイロットの先輩が、たった一人いました。
試験結果は、努力が50%、残り50%は試験官次第
パイロットの世界、努力では補えないことがたくさんあります。コックピットでは、人が人を評価する世界。見る人によって、評価が分かれます。
90点とってもA試験官では、不合格。50点だったとしても、B試験官では、合格。こんなこと、パイロットの世界ではザラです。試験受ける前から、試験結果は概ね決まってます。
だから、焦らず、追い込まれず、気楽に訓練してください。
同じことをやったとしても、合否が分かれるのは不思議なことです。ペーパーテストで全く同じ回答したのに、合否が分かれるなんてあったら、全国ニュース沙汰です。
ちなみに、誰も語らないパイロットのデメリットも限定公開しています。
情報共有は、惜しみなくすること
“自分の失敗は、他人の失敗。他人の失敗は、自分の失敗”
パイロット界では、当たり前すぎる格言ですね。たまに、テイクだけして、ギブしない人いるのですよね。ぜひ、あなたはテイクだけしないでくださいね。必ず自分に返ってきます。
訓練は、基本、脅されながら進んでいく
これは日本の訓練に特に言えることです。常にハッパをかけられなが訓練が進めれます。
簡単に言うと、“脅されながら”というこです。
例えば、「このままじゃ、試験受からないな…」、「今日の訓練は、低評価だな」とか、もっと頑張らなきゃダメ!みたいにして、追いこんできます。
泳げない人でも、川に落とされたら必死で泳ぐように、ダメって言われたらもっと頑張ろうと人間です。問題は、心が折れてしまうことです。多少なら良くても、過度に言われたら、考え込みすぎて、心の病にかかってしまいます。何人も心の病にかかってしまったパイロットを、見ていきました。決して、能力の低い人たちではありません。過度に追い詰められることを理解しておけば、心も楽になります。
道具への投資は、惜しみなくすること
訓練生時代、お金がないのは重々承知です。しかし、道具一つで訓練が成功するなら、安いものです。決して、効果な物をそろえろと、言ってるわけではありません。
代表的なのが、本ですね。訓練生の時は、お金がないから迷っちゃうんですよね。でも、僕は後悔してます。さっさと買っておけば、あんなに勉強しなくても済んだのにと。
実際に僕が買った本を、写真つきでのちのちご紹介しますね!
現役パイロットが、実際に使っているサイトは下記で紹介しています。
訓練を審査・試験と勘違いしている教官が多い
本来であれば、訓練は練習の場です。しかし、日本の訓練では、その練習の場で失敗したら、フェイルみたいな風習があります。
審査・試験は、教官では実施できません。ちゃんとした試験官・審査菅がいます。そして、合否を決められるのも、試験菅・審査官だけです。
しかし、日本の場合、訓練教官が、訓練のできが悪ければ、訓練生をフェイルさせます。
先輩からの申し送りは大切だが、最終的に自分で分析・理解をすること。
訓練していると先輩方から、たくさんの資料をもらいます。経験上使える資料は、5%。まだ勉強していない分野の資料をもらうので、信憑生の高い資料だと思ってしまうのですが、実際自分が勉強してみると、間違っている資料や、役に立たない利用がほとんど。自分の命は、自分で守るしかありません。他人の資料で、お客さまの命を落としても、あなたの責任です。
そして何より、自分が勉強した資料だと、自信がつきます。上空に行くと、他人の資料だと、どこか信じきれない自分と遭遇します。
まとめ
機長昇格訓練、副操縦士昇格訓練など、どんな訓練・審査・試験でも、フライトの知識、テクニックは必要です。しかし、具体的なテクニックに前に、このマインドセット(訓練に対する考え方)は、絶対に必要です。なぜなら、心に余裕が生まれるから。心に余裕がなければ、勉強もはかどらないし、実力も最大限発揮できません。
何か質問がありましたら、TwitterDM・インスタDM もしくは、お問い合わせお待ちしております!
最近は、質問が多いので、お時間かかるしれませんが、必ずお答えしてきます!
では。
おわり。
訓練を審査・試験と勘違いしている教官が多い
の項の
審査官
の字が間違っております。修正をお願いします。
あ様
ご指摘ありがとうございます!他にもお気づきの点ありましたら、これからもよろしくお願いします。